IDdata | |
Name | クレア・ホームズ |
Alias | 【クレアオランタン(ランタン持ちのクレア)】 |
Class | ミスティック &グラップラー |
Rank | マスター&リード |
Money | 23,125,274,138W¢ |
Point | 905703458pt |
Ranking | 150/6473226 |
OOPARTS | |
Link | ザンスキングダム所属 |
Age | 14 |
学年 | 四九年度入学 予科程四年修了 本科三年目 |
職業 | 探索者 |
人種 | 英人 |
所在地 | ノースヤード リトルウィンザー城 |
連帯保証人 | サイラス・アッカースン |
PROFILE
青紫を基調としたローブ(ただし膝上で切られてミニスカ状態)にとんがり帽子が普段着。靴は鉄鋼が全体に仕込まれた編み上げブーツ。
顔立ちは可憐な美少女だが、外出するときは昼夜問わずLEDランタンと包丁を持ち歩くという特徴がある。暗い時、夜中などに行き会うとランタンが輝き、その光で包丁が輝く。かなり怖い。
因みに包丁は、見た目こそロートルだが実際には高周波振動装置が組み込まれたヴィヴロブレード。
以前、鞍羅と共にニュクスヘ行って夜巖と初対面した時、彼から『オ=ランタンなのデシタラ、ファロティエが似合いそうデスねぇ』と言われたことがある。そこから、暇な時はふらふらと街を歩き回るようになったという逸話がある。
ただ、彼女が実際にファロティエの仕事をしているというわけではない。単に趣味になっただけ。
顔立ちは可憐な美少女だが、外出するときは昼夜問わずLEDランタンと包丁を持ち歩くという特徴がある。暗い時、夜中などに行き会うとランタンが輝き、その光で包丁が輝く。かなり怖い。
因みに包丁は、見た目こそロートルだが実際には高周波振動装置が組み込まれたヴィヴロブレード。
以前、鞍羅と共にニュクスヘ行って夜巖と初対面した時、彼から『オ=ランタンなのデシタラ、ファロティエが似合いそうデスねぇ』と言われたことがある。そこから、暇な時はふらふらと街を歩き回るようになったという逸話がある。
ただ、彼女が実際にファロティエの仕事をしているというわけではない。単に趣味になっただけ。
年齢や外見に似合わず計算高く、生き方に綺麗も汚いもないという考え方を基盤に持つ。
高い思考力がそう見せさせないが、実際は子供っぽさが知力の高さで隠されているだけ。実際は子供っぽい性格をしている。本人もそれを自覚しているので、普段は大人っぽさを演じている面が強い。気に入った相手の前で見せる様子の方が素である。
その為、地がでないように普段は無口。プライベートな場所ではかなり饒舌になったりする。勿論、彼女が身内と思っている者だけの場に限る。
知られていないが、過去のスラム街での生活が影響してか、かなりの吝嗇家。
高い思考力がそう見せさせないが、実際は子供っぽさが知力の高さで隠されているだけ。実際は子供っぽい性格をしている。本人もそれを自覚しているので、普段は大人っぽさを演じている面が強い。気に入った相手の前で見せる様子の方が素である。
その為、地がでないように普段は無口。プライベートな場所ではかなり饒舌になったりする。勿論、彼女が身内と思っている者だけの場に限る。
知られていないが、過去のスラム街での生活が影響してか、かなりの吝嗇家。
その能力から、若干12歳にしてあらゆるモノを見つけ出す”探索者(シーカー)”として世界中に顧客を持つ。生まれ持った頭脳によって場所を探り、能力で確実に探し出す。失せ物、探し人、誘拐事件、果ては所在不明のオーパーツまで、彼女は探し出す。クレアのランタンが道を照らし、必ず導いていく。
顧客の中には大企業の重役クラスも数多く含まれており、それ故のランキング。
顧客の中には大企業の重役クラスも数多く含まれており、それ故のランキング。
知力は先天的に高かったが、グラップラーとしての実力は命を賭けた努力によって手に入れたもの。
元々、クレアは北区のスラム出身だ。現在は名を立てて、家族と共にフィナンシャルディストリクトの一等地で暮らしているが、かつては最下層の生活を送っていた。
彼女は生来からのミスティック能力者であった為、物心がつく頃にはこの力によって現状を脱する為の計画をほぼ完全に練り上げていた。
しかし、ミスティック能力だけで成功することは不可能。聡い彼女は幼くしてそれを理解していた。
特に能力を活かして仕事を得る為には、どうしても力が必要になってくる。能力は戦闘には全く使えない能力だし、そもそも能力を使う為の石油を入手するのにも金がいる。仕事を得てしまえば経費で得ることも可能だが、その為には信用を勝ち取らねばならない。堂々巡りだ。
それをどうにかする為に得たのが、グラップラーとしての力。
元々小柄なクレアは、お世辞にも戦闘に向いているとは言い難い。けれど、自分が信用されるにはある程度以上の地力が必要になると知っていた。
必要なのだから、向いているか向いていないかに関係なく、習得するしかない。ソルジャーになるには武装を揃える為の金がいるし、トランスジェニックやサイボーグも同様。更にミスティックを失うリスクもある。選択肢がグラップラーなのは必然だった。
元々、クレアは北区のスラム出身だ。現在は名を立てて、家族と共にフィナンシャルディストリクトの一等地で暮らしているが、かつては最下層の生活を送っていた。
彼女は生来からのミスティック能力者であった為、物心がつく頃にはこの力によって現状を脱する為の計画をほぼ完全に練り上げていた。
しかし、ミスティック能力だけで成功することは不可能。聡い彼女は幼くしてそれを理解していた。
特に能力を活かして仕事を得る為には、どうしても力が必要になってくる。能力は戦闘には全く使えない能力だし、そもそも能力を使う為の石油を入手するのにも金がいる。仕事を得てしまえば経費で得ることも可能だが、その為には信用を勝ち取らねばならない。堂々巡りだ。
それをどうにかする為に得たのが、グラップラーとしての力。
元々小柄なクレアは、お世辞にも戦闘に向いているとは言い難い。けれど、自分が信用されるにはある程度以上の地力が必要になると知っていた。
必要なのだから、向いているか向いていないかに関係なく、習得するしかない。ソルジャーになるには武装を揃える為の金がいるし、トランスジェニックやサイボーグも同様。更にミスティックを失うリスクもある。選択肢がグラップラーなのは必然だった。
しかし、一つの問題が起きる。才能があるなら兎も角、彼女に戦闘の才能はない。それを一刻も早く使えるレベルにまで高めるには、不断の努力の他に、どうしても師事する相手が必要だった。独学では無理がある。
そこで賭けに出た。当時から、最下層の北区スラムの犯罪者達からさえ悪鬼羅刹の如くに恐れられたサイラスの元へ出向いたのだ。
その理由は二つ。
まずは、彼女が知る最強の人物がサイラスだったから。正確に言えば、他に強い人物がいる事は確かだが、クレアが遭遇出来る範囲での最強は間違いなく彼だったのだ。
区画王クラスの人物くらいは知っていたが、そもそも簡単に会えるとは思えなかった。サイラスならば、会えば死ぬと恐れられていたが、反対に言えば死んでもいいなら会える場所にいた。
もうひとつの理由は、サイラスの悪名だ。悪名と言うのは、反対に言えば勇名。それだけの力を持ち、それだけの罪を犯してなお無事。それが実力の証明。もしそれに師事していた事があると言えば、それだけで実力の証明には充分。イメージは悪いが、インパクトは充分だ。
更に言うなれば、クレアは当時から表だけで身を上げる気はなかった。非合法な仕事は受ける気などないが、非合法スレスレ、或いは多少アウトでも条件によっては受ける覚悟はしていた。ならば指示するのは表にも裏にも名を知られる相手の方が効率的だった。
勿論、もっといい道はあっただろう。けれど当時の彼女が出した最良の答えはそれで、彼女は”最良”ならばそれを選ぶ”。死ぬ覚悟も承知で、クレアはサイラスの元に出向いた。
そこで賭けに出た。当時から、最下層の北区スラムの犯罪者達からさえ悪鬼羅刹の如くに恐れられたサイラスの元へ出向いたのだ。
その理由は二つ。
まずは、彼女が知る最強の人物がサイラスだったから。正確に言えば、他に強い人物がいる事は確かだが、クレアが遭遇出来る範囲での最強は間違いなく彼だったのだ。
区画王クラスの人物くらいは知っていたが、そもそも簡単に会えるとは思えなかった。サイラスならば、会えば死ぬと恐れられていたが、反対に言えば死んでもいいなら会える場所にいた。
もうひとつの理由は、サイラスの悪名だ。悪名と言うのは、反対に言えば勇名。それだけの力を持ち、それだけの罪を犯してなお無事。それが実力の証明。もしそれに師事していた事があると言えば、それだけで実力の証明には充分。イメージは悪いが、インパクトは充分だ。
更に言うなれば、クレアは当時から表だけで身を上げる気はなかった。非合法な仕事は受ける気などないが、非合法スレスレ、或いは多少アウトでも条件によっては受ける覚悟はしていた。ならば指示するのは表にも裏にも名を知られる相手の方が効率的だった。
勿論、もっといい道はあっただろう。けれど当時の彼女が出した最良の答えはそれで、彼女は”最良”ならばそれを選ぶ”。死ぬ覚悟も承知で、クレアはサイラスの元に出向いた。
結論だけ言えば、サイラスに師事する事には成功した。ファーストコンタクトでどのような出来事があったかは不明だが、クレアはサイラスの仲間として認められた。
幼い少女でありトランスジェニックではない、マンハントにも参加しない、人肉を食わず野菜を食べる、やりすぎを諌めるなどかなり浮いていたが、それでも一年近くをサイラスと“シャドウチェイサー”の仲間として過ごしていた。
なぜクレアが認められたのかは、本人たちしか分からない。後にサイラスは彼女を殺さなかった事について、『肉は食料だ。しっかし、野菜は食えねぇからなぁ』と笑っていたという。
ともあれ、戦闘センスが群を抜いて高いサイラスに師事し、クレアは実力を得た。そしてサイラスに認められたと言う虚名を武器に、徐々に仕事を得ていった。当初は護衛としてシャドウチェイサーの面々が協力した頃もあり、その虚名は噂となり、事実と認められるまでにそう時間はかからなかった。
学園でも真剣に気功を学ぶ事によって体格や性別の弱点をカバーするようになり、より難しい仕事も成功させるようになっていった。その頃には、サイラス達は自らクレアの元を離れていった。
幼い少女でありトランスジェニックではない、マンハントにも参加しない、人肉を食わず野菜を食べる、やりすぎを諌めるなどかなり浮いていたが、それでも一年近くをサイラスと“シャドウチェイサー”の仲間として過ごしていた。
なぜクレアが認められたのかは、本人たちしか分からない。後にサイラスは彼女を殺さなかった事について、『肉は食料だ。しっかし、野菜は食えねぇからなぁ』と笑っていたという。
ともあれ、戦闘センスが群を抜いて高いサイラスに師事し、クレアは実力を得た。そしてサイラスに認められたと言う虚名を武器に、徐々に仕事を得ていった。当初は護衛としてシャドウチェイサーの面々が協力した頃もあり、その虚名は噂となり、事実と認められるまでにそう時間はかからなかった。
学園でも真剣に気功を学ぶ事によって体格や性別の弱点をカバーするようになり、より難しい仕事も成功させるようになっていった。その頃には、サイラス達は自らクレアの元を離れていった。
サイラス達は、彼女が一定の実力を得た時を見計らって離れていったが、縁を切った訳ではないようだ。
今でも一番下の”妹分”は、彼らにとって可愛い仲間。自分たちとは決定的に性質の違う、光の下で暮らすモニカでも、一度仲間になればその絆はそう簡単に切れない。実際、夜中の個人的趣味による見回りの際に、彼らと話している姿がたまに見られる。人として褒めることのできない彼らでも、彼女にとっては立派な家族なのだ。
今でも一番下の”妹分”は、彼らにとって可愛い仲間。自分たちとは決定的に性質の違う、光の下で暮らすモニカでも、一度仲間になればその絆はそう簡単に切れない。実際、夜中の個人的趣味による見回りの際に、彼らと話している姿がたまに見られる。人として褒めることのできない彼らでも、彼女にとっては立派な家族なのだ。
鞍羅と友人になったのはサイラス達と離れてからであり、ザンスに入ったのはデスマーチ戦争が終り、北区画に落ち着いてから。今となってはザンスでもトップメンバーに数えられる人物である。
ABILITY
【リードオブライト(灯火の導き)】
どんな迷路でも目的地へたどり着き、相手がどこにいようともその元に辿り着く。更に人だけではなく、物についても同様に辿り着く。
能力の使用条件としては、ランタンを持ち歩き、なおかつランタンがきちんと燃えていること。更にそれは何故か石油ランプでなければならない。加えて、オドが例え大量に残っていようとに関係なく、およそ20分でランタンの火が消える。
そのルールは絶対で、例えどれだけ巨大なランタンにどれだけ大量の石油を入れていようが関係なく、一時間立てば消えてしまう。更には、一度ランタンの火が尽きると、その日はもう能力を使えないという制限がある。
ただし、これには抜け道がある。能力が発動している時、20分が経過する前に他のランタンを灯せばい い。そうすれば、20分が更に追加される。この時は『ランタンの火が消えていない』事になり、連続して能力を使うことが可能。ただし当然ながら、火が消える前に新しいランタンをモニカが持っていなければならない。
最も、モニカが限界までオドを消費しての連続駆動時間は最大で1時間。なので、滅多にその裏技を使うことはない。
どんな迷路でも目的地へたどり着き、相手がどこにいようともその元に辿り着く。更に人だけではなく、物についても同様に辿り着く。
能力の使用条件としては、ランタンを持ち歩き、なおかつランタンがきちんと燃えていること。更にそれは何故か石油ランプでなければならない。加えて、オドが例え大量に残っていようとに関係なく、およそ20分でランタンの火が消える。
そのルールは絶対で、例えどれだけ巨大なランタンにどれだけ大量の石油を入れていようが関係なく、一時間立てば消えてしまう。更には、一度ランタンの火が尽きると、その日はもう能力を使えないという制限がある。
ただし、これには抜け道がある。能力が発動している時、20分が経過する前に他のランタンを灯せばい い。そうすれば、20分が更に追加される。この時は『ランタンの火が消えていない』事になり、連続して能力を使うことが可能。ただし当然ながら、火が消える前に新しいランタンをモニカが持っていなければならない。
最も、モニカが限界までオドを消費しての連続駆動時間は最大で1時間。なので、滅多にその裏技を使うことはない。
この能力の長所は、能力使用中はモニカがほぼ無敵になるという点だ。まるでモニカがウィル・オ・ウィスプになったように、能力使用中はあらゆる攻撃が彼女の体をすり抜ける。その為、彼女が倒される事はない。
その反面、この能力を使っている時は、モニカは進む以外の行動が取れない。発動中は彼女の歩みを誰にも止められない、と言う訳だ。勿論、彼女自身にも。(喋る事は可能。)
もう一つの長所は、時間内であれば必ず辿り着くという点。もしも対象が密室に閉じ込められていて、外から入る事はできない。そんな時でもモニカは辿り着く。障害物をすり抜けて、断崖絶壁を浮遊して、だ。能力発動時は一種のゴースト状態になっているのかもしれない。
ただ、通り抜けができるからと言って最短距離を行く訳ではない。通れる道があれば、遠回りでもそちらの道を行く。透過するのはあくまでも進める場所がない時だけだ。
それはどうやら効率化が働いているらしい。透過を行えば、ランタンの火が急激に弱まる、これはオドを大量に消費してしまうからのようで、それを避ける為に自然と行われるようだ。
ここから、モニカは自分の能力について、ランプに一定量のオドを込める事で発動する能力だと判断している。常時込め続けているのなら、ランタンを小分けにして使わないと連続使用できないルールに疑問が残るからだ。ランタンに一定量を込める能力だからこそ、裏技のように連続使用が可能なのだ。
透過分のオド消費以上に時間がかかる道しかない場合は、道があっても透過する。あくまでも最適化が理由。込められたオドを一番浪費せずに通れる道を最短距離として判断して勝手に足が進む。
欠点としては、発動後は自分の意志で止めることができないという点が一つ。これも前述の理由で、ランタンにオドを込める能力だからだ。
ランタンに込められたオドはモニカの制御を離れている。だからこそモニカが判断せずとも能力が進路を最適化するのだと言えるが、これは結構なリスクを孕んでいる。
前述したように、能力発動中はモニカは無敵状態だ。だが、能力が消えた瞬間から無事ではなくなる。下手をすれば、敵地のど真ん中で、という事もありうる。安全地帯で能力解除が出来るとは限らない、それが一つ。
更に、目的に辿り着いたら能力が消えるというのも同様に欠点でもある。特に透過して入った場合が厄介だ。入る時は能力発動で透過できても、帰りはそれができない。最悪の場合、モニカも閉じ込められる羽目になる。
その欠点から、モニカが能力を使う時は有事に備えて誰かがついていくのが常だ。
加えて、能力発動時は彼女の歩く速度でしか進めない。乗り物に乗ったりする事はできないのだ。その為に、おおよその目算をつけてから発動することが望まれる。
その反面、この能力を使っている時は、モニカは進む以外の行動が取れない。発動中は彼女の歩みを誰にも止められない、と言う訳だ。勿論、彼女自身にも。(喋る事は可能。)
もう一つの長所は、時間内であれば必ず辿り着くという点。もしも対象が密室に閉じ込められていて、外から入る事はできない。そんな時でもモニカは辿り着く。障害物をすり抜けて、断崖絶壁を浮遊して、だ。能力発動時は一種のゴースト状態になっているのかもしれない。
ただ、通り抜けができるからと言って最短距離を行く訳ではない。通れる道があれば、遠回りでもそちらの道を行く。透過するのはあくまでも進める場所がない時だけだ。
それはどうやら効率化が働いているらしい。透過を行えば、ランタンの火が急激に弱まる、これはオドを大量に消費してしまうからのようで、それを避ける為に自然と行われるようだ。
ここから、モニカは自分の能力について、ランプに一定量のオドを込める事で発動する能力だと判断している。常時込め続けているのなら、ランタンを小分けにして使わないと連続使用できないルールに疑問が残るからだ。ランタンに一定量を込める能力だからこそ、裏技のように連続使用が可能なのだ。
透過分のオド消費以上に時間がかかる道しかない場合は、道があっても透過する。あくまでも最適化が理由。込められたオドを一番浪費せずに通れる道を最短距離として判断して勝手に足が進む。
欠点としては、発動後は自分の意志で止めることができないという点が一つ。これも前述の理由で、ランタンにオドを込める能力だからだ。
ランタンに込められたオドはモニカの制御を離れている。だからこそモニカが判断せずとも能力が進路を最適化するのだと言えるが、これは結構なリスクを孕んでいる。
前述したように、能力発動中はモニカは無敵状態だ。だが、能力が消えた瞬間から無事ではなくなる。下手をすれば、敵地のど真ん中で、という事もありうる。安全地帯で能力解除が出来るとは限らない、それが一つ。
更に、目的に辿り着いたら能力が消えるというのも同様に欠点でもある。特に透過して入った場合が厄介だ。入る時は能力発動で透過できても、帰りはそれができない。最悪の場合、モニカも閉じ込められる羽目になる。
その欠点から、モニカが能力を使う時は有事に備えて誰かがついていくのが常だ。
加えて、能力発動時は彼女の歩く速度でしか進めない。乗り物に乗ったりする事はできないのだ。その為に、おおよその目算をつけてから発動することが望まれる。
それともう一つ、モニカの能力には欠点がある。
それはこの時代、化石燃料は殆どが出尽くしたと言う事。石油は意外と高級品なのだ。それを手に入れるのが、金銭的に手間がかかる。地味に痛い欠点である。
それはこの時代、化石燃料は殆どが出尽くしたと言う事。石油は意外と高級品なのだ。それを手に入れるのが、金銭的に手間がかかる。地味に痛い欠点である。