ゾディアックソサエティ(Zodiac Society)とは、別名『黄道十二宮協会』とも呼ばれ、戦後に生じた保安問題、経済不安、そして、国家解体以後の混迷期の秩序回復と経済復興に尽力した十二の企業を頂点として創設された世界的統一協会である。
協会が掲げる理念は、世界経済の垣根無き安定、完全保証の生活環境、世界規模での高水準教育、有益なる人材の育成の四項を第一義としている。
ちなみに、経済規模ではこれら十二の企業に迫る企業は複数存在する。将来的には、現在の十二企業を上回る生産性や影響力を持つ企業が登場する可能性はあるが、黄道十二企業は世界復興に尽力した十二の偉大なる企業のことなので、たとえ経済やスキルで他の企業に後れを取ったとしても十二企業が入れ替わることはありえない。(企業の廃業や倒産により、欠員が出る可能性はある)
協会が掲げる理念は、世界経済の垣根無き安定、完全保証の生活環境、世界規模での高水準教育、有益なる人材の育成の四項を第一義としている。
ちなみに、経済規模ではこれら十二の企業に迫る企業は複数存在する。将来的には、現在の十二企業を上回る生産性や影響力を持つ企業が登場する可能性はあるが、黄道十二企業は世界復興に尽力した十二の偉大なる企業のことなので、たとえ経済やスキルで他の企業に後れを取ったとしても十二企業が入れ替わることはありえない。(企業の廃業や倒産により、欠員が出る可能性はある)
≪オリガルヒ(Oligarkhi)≫
ユーラシア大陸に拠点を置き、ノーメンクラトゥーラ(赤の貴族)と呼ばれた寡頭資本家の集合体を前身とするロシア系企業である。
ゾディアックの中でも新興企業に数えられるが、前身時代から多くの傘下企業を有しており、中小や個人を統合した協同組合(コーポラティヴ)を形成している。
商業関連の組合を統治するアルファグループ、エネルギー関連の組合を統治するユニファイドエネルギーシステム、軍産複合関連の組合を統治するアイゼンハワーの協同組合を傘下におき、黄道十二宮協会屈指の組織規模を有する。
ゾルルコンツェルンとの提携を結び、協和歩調を示しているようだ。
現在は、ドミトリー・フリードマンが全組合の総帥を務めている。
ゾディアックの中でも新興企業に数えられるが、前身時代から多くの傘下企業を有しており、中小や個人を統合した協同組合(コーポラティヴ)を形成している。
商業関連の組合を統治するアルファグループ、エネルギー関連の組合を統治するユニファイドエネルギーシステム、軍産複合関連の組合を統治するアイゼンハワーの協同組合を傘下におき、黄道十二宮協会屈指の組織規模を有する。
ゾルルコンツェルンとの提携を結び、協和歩調を示しているようだ。
現在は、ドミトリー・フリードマンが全組合の総帥を務めている。
ゾディアックソサエティにおいて、アリエス(白羊宮)の称号を持つ。
≪九龍公司(Kowloon Company)≫
ユーラシア大陸に拠点を置く、中華系最大の企業体として、新興軍需産業と傭兵派遣事業の筆頭である。
旧暦において、香港を始め、マカオ、台湾、中国といったアジア圏に加え、欧州、北米、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド等、世界的規模で展開していた犯罪結社〝三合会〟のトップと目されていたチャイニーズマフィア、〝九龍星旗(クーロンサンケイ)〟の流れを組む古参の大悪党である。
以前は、傭兵派遣のみを生業としていたが、最近では軍需産業にも参入し、多くの兵器開発を行なっている。
また、〝ウィザード〟の専用カートリッジである〝エーテルバレット〟の流通最大手であり、違法採掘なども行なっていると思われる。
サイボーグ用電子ドラッグや違法プログラムなどの売買を行なうなど、黄道十二宮協会の中でも、限りなく黒に近い組織だ。
産業部門を九龍星旗が取り仕切り、傭兵部門は、〝影爪行幣(インチャオハンバン)〟というグループが主導で行なっている。
影爪行幣の総代を任されているのは、九龍星旗の大幹部の中でも最古参に数えられる者の一人、侯零重(ホウ リィオング)が務める。
影爪行幣には、企業として擁する傭兵以外にも、専属契約を交わす外部組織が存在し、それらの筆頭には、かの澪漂交響楽団が存在しており、九龍公司が傭兵派遣の台頭と呼ばれる所以となっている。
一年ほど前に、先代から代表の座を引き継いだ若干二十三歳の羅エンツォ(ロウ・エンツォ)が、九龍公司の全権代表を務めている。
旧暦において、香港を始め、マカオ、台湾、中国といったアジア圏に加え、欧州、北米、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド等、世界的規模で展開していた犯罪結社〝三合会〟のトップと目されていたチャイニーズマフィア、〝九龍星旗(クーロンサンケイ)〟の流れを組む古参の大悪党である。
以前は、傭兵派遣のみを生業としていたが、最近では軍需産業にも参入し、多くの兵器開発を行なっている。
また、〝ウィザード〟の専用カートリッジである〝エーテルバレット〟の流通最大手であり、違法採掘なども行なっていると思われる。
サイボーグ用電子ドラッグや違法プログラムなどの売買を行なうなど、黄道十二宮協会の中でも、限りなく黒に近い組織だ。
産業部門を九龍星旗が取り仕切り、傭兵部門は、〝影爪行幣(インチャオハンバン)〟というグループが主導で行なっている。
影爪行幣の総代を任されているのは、九龍星旗の大幹部の中でも最古参に数えられる者の一人、侯零重(ホウ リィオング)が務める。
影爪行幣には、企業として擁する傭兵以外にも、専属契約を交わす外部組織が存在し、それらの筆頭には、かの澪漂交響楽団が存在しており、九龍公司が傭兵派遣の台頭と呼ばれる所以となっている。
一年ほど前に、先代から代表の座を引き継いだ若干二十三歳の羅エンツォ(ロウ・エンツォ)が、九龍公司の全権代表を務めている。
ゾディアックソサエティにおいて、タウルス(金牛宮)の称号を持つ。
≪ライザーインダストリー(Riser Industry)≫
今は無き日本の四大財閥、三井、三菱、住友、安田を旧暦最大の企業トヨタが吸収統合し、創設した黄道十二宮協会に存在する唯一の日系企業である。
あらゆる業種に対して高い技術力を有しているが、もっとも力を入れているのは、次世代に通用する人材の育成である。
サバンジュホールディングと提携事業を展開しており、友好的な関係を築いているようだ。
あらゆる業種に対して高い技術力を有しているが、もっとも力を入れているのは、次世代に通用する人材の育成である。
サバンジュホールディングと提携事業を展開しており、友好的な関係を築いているようだ。
ライザーインダストリーは、六人の最高幹部会から成り立ち、それぞれがCEO(最高経営責任者)、COO(最高執行責任者)、CFO(最高財務責任者)、CIO(最高情報責任者)、CTO(最高技術責任者)、CKO(最高知識責任者)の役職を担っている。
会長職にあたるCEOを務めているのは、姫宮沁、姫宮成実の父親、或いは祖父とも噂されている姫宮王涯である。
役職の意義は、COOが実質の社長職として、日々の営業に責任を持つ。
CFOは、COOの片腕としてキャッシュフロー(金銭の流れ)のすべてを管理する責任を持つ。
CIOは、CEO、CFOの直轄幹部として、補佐役の任を持つ。
CTOは、企業のビジネス幹部の役割であり、CIOの相棒としての役割を持つ。
CKOは、企業の知識保全役として、事業内容には直接的な関わりを持たない。本来はCEOの側近であるが、現在は本社を離れ、COO、CFOのお目付け役を任されている。
現在は、かつて日本列島と呼ばれていた島を丸々買い上げ、その土地をライザーアイランドと改名した後、本社を築いて島内に人材育成のための学び舎を開校している。
会長職にあたるCEOを務めているのは、姫宮沁、姫宮成実の父親、或いは祖父とも噂されている姫宮王涯である。
役職の意義は、COOが実質の社長職として、日々の営業に責任を持つ。
CFOは、COOの片腕としてキャッシュフロー(金銭の流れ)のすべてを管理する責任を持つ。
CIOは、CEO、CFOの直轄幹部として、補佐役の任を持つ。
CTOは、企業のビジネス幹部の役割であり、CIOの相棒としての役割を持つ。
CKOは、企業の知識保全役として、事業内容には直接的な関わりを持たない。本来はCEOの側近であるが、現在は本社を離れ、COO、CFOのお目付け役を任されている。
現在は、かつて日本列島と呼ばれていた島を丸々買い上げ、その土地をライザーアイランドと改名した後、本社を築いて島内に人材育成のための学び舎を開校している。
ゾディアックソサエティにおいて、ジェミニ(双児宮)の称号を持つ。
≪ディアボラデュポン(E.I. Diavola du Pont de Nemours and Corporation)≫
ユーラシア大陸に拠点を置き、ヨーロッパ周辺を統括する巨大企業である。
十八世紀初頭に黒色火薬工場として設立された古参の企業であり、二十世紀には、第一次、第二次世界大戦中の国家への爆薬供給を生業とした。
それ以外にも、旧暦のマンハッタン計画(原子爆弾製造に関する計画)に参加し、アメリカの戦時背景を支えた。
現在は、兵器開発の他にも、合成ゴム、ナイロン、テフロン、ケブラーなどの合成繊維、合成樹脂を始め、農薬、塗料などの開発も行なっているが、すべてが軍事利用可能、或いは、そこから派生した商品で在る。
〝死の商人〟の異名で呼ばれ、兵器開発においてはロートシルトエンタープライズと双璧を成す。
〝ウィザード〟の開発も行なっており、ディアボラ製の品は、W.O.F.製を凌ぐほどのポテンシャルを有するが、その分ピーキーな仕様となっており、ユーザーに対して一定以上の能力を要求する物が多く見られる。
企業理念は、Safety(安全)、Environment(環境)、Cosmos(秩序)、Ethics(正しい企業倫理)らしいが、正直あまりいい話は聞かない。
噂でしかないが、『The League of Extraordinary Gentlemen(驚異の紳士同盟)』という名の特殊機関を有しているらしい。
現在は、ヴィルヘルム・ヒトラーが企業の代表を務めているが、ヴィルヘルムとは、即ち〝意志の兜〟を現す言葉であり、本名ではないと思われる。
十八世紀初頭に黒色火薬工場として設立された古参の企業であり、二十世紀には、第一次、第二次世界大戦中の国家への爆薬供給を生業とした。
それ以外にも、旧暦のマンハッタン計画(原子爆弾製造に関する計画)に参加し、アメリカの戦時背景を支えた。
現在は、兵器開発の他にも、合成ゴム、ナイロン、テフロン、ケブラーなどの合成繊維、合成樹脂を始め、農薬、塗料などの開発も行なっているが、すべてが軍事利用可能、或いは、そこから派生した商品で在る。
〝死の商人〟の異名で呼ばれ、兵器開発においてはロートシルトエンタープライズと双璧を成す。
〝ウィザード〟の開発も行なっており、ディアボラ製の品は、W.O.F.製を凌ぐほどのポテンシャルを有するが、その分ピーキーな仕様となっており、ユーザーに対して一定以上の能力を要求する物が多く見られる。
企業理念は、Safety(安全)、Environment(環境)、Cosmos(秩序)、Ethics(正しい企業倫理)らしいが、正直あまりいい話は聞かない。
噂でしかないが、『The League of Extraordinary Gentlemen(驚異の紳士同盟)』という名の特殊機関を有しているらしい。
現在は、ヴィルヘルム・ヒトラーが企業の代表を務めているが、ヴィルヘルムとは、即ち〝意志の兜〟を現す言葉であり、本名ではないと思われる。
ゾディアックソサエティにおいて、キャンサー(巨蟹宮)の称号を持つ。
代表 ヴィルヘルム・ヒトラー?
≪W.O.F.(Wheel Of Fortune)≫
南極大陸に拠点を置くフォルトゥナ・テュケー率いる世界最大の企業である。
戦時中にて、世界で初めてエーテル(マナ)の実用化に成功した企業であり、イーサドライブシステム開発の第一人者として、現在でも、エーテルを使用した商品シェアの四割を有し、販売される製品は、どれもハイエンドタイプとして高い評価を得ている。
黄道十二宮協会の中でも、かなりクリーンな組織として知られているが、トップであるフォルトゥナの所在や人種など、秘匿にされている情報も多く、W.O.F.について知られている事柄は少ない。
戦時中にて、世界で初めてエーテル(マナ)の実用化に成功した企業であり、イーサドライブシステム開発の第一人者として、現在でも、エーテルを使用した商品シェアの四割を有し、販売される製品は、どれもハイエンドタイプとして高い評価を得ている。
黄道十二宮協会の中でも、かなりクリーンな組織として知られているが、トップであるフォルトゥナの所在や人種など、秘匿にされている情報も多く、W.O.F.について知られている事柄は少ない。
ゾディアックソサエティにおいて、レオ(獅子宮)の称号を持つ。
トップ フォルトゥナ?
≪サバンジュホールディング(Sabancı Holding)≫
ユーラシア大陸に拠点を置き、旧暦にてトルコ最大と謳われた財閥である。
金融部門のアクバンク、保険証券のシゴルタ、流通部門のカルフール、通信事業のテルシムという四大企業を擁する。
世界的に広まっている衛星通信キャリアは、サバンジュの商標だ。
現在の当主は、女傑で知られるギュレル・サバンジュが務めている。
先代のサクップ・サバンジュは、慈善家としても知られ、とくに教育、医療機関に多額の寄付を行っていたという背景もあり、ギュレルも同じく教育、医療機関に寄付を行い、次世代の人材教育に力を入れている。
ライザーインダストリーと事業提携を結んでおり、友好的な関係を築いているようだ。
余談だが、親会社が多くの子会社を支配する形態をホールディングスという。
金融部門のアクバンク、保険証券のシゴルタ、流通部門のカルフール、通信事業のテルシムという四大企業を擁する。
世界的に広まっている衛星通信キャリアは、サバンジュの商標だ。
現在の当主は、女傑で知られるギュレル・サバンジュが務めている。
先代のサクップ・サバンジュは、慈善家としても知られ、とくに教育、医療機関に多額の寄付を行っていたという背景もあり、ギュレルも同じく教育、医療機関に寄付を行い、次世代の人材教育に力を入れている。
ライザーインダストリーと事業提携を結んでおり、友好的な関係を築いているようだ。
余談だが、親会社が多くの子会社を支配する形態をホールディングスという。
ゾディアックソサエティにおいて、ヴァルゴ(処女宮)の称号を持つ。
≪ユグドラシルユニット(Yggdrasill Unit)≫
旧暦の国家解体騒動の折に、表舞台へと姿を現した世界の調停役を自称する組織であり、黄道十二宮協会に在って、企業とは多少異なる異色の存在だ。
その組織力を揮い、数年の後に裁判外紛争解決手続(通称ADR法)を行使する権限を有するまでに成長した。
現在では、黄道十二宮協会の監視役を任されている。
その組織力を揮い、数年の後に裁判外紛争解決手続(通称ADR法)を行使する権限を有するまでに成長した。
現在では、黄道十二宮協会の監視役を任されている。
表舞台への進出は、黄道十二宮協会中もっとも若輩だが、裏世界での歴史がどれほどの存在であるのかは、誰にも解っていない。
その組織形態は〝トラスト(企業合同体)〟である。
トラストとは、同一業種に力を入れる複数の企業が受託を行い、一つの組織を創設し、更に同種企業を傘下に置くことにより事実上企業として一体化させる。そうした企業形態の一つである。
ただし、トラストという形態は、市場を寡占、独占することにより、価格設定が企業側の自由に行なえるようになるなど、様々な面で市場に対し企業側が優位な立場となるという弊害もある。
現在でも、世界的には独占禁止法に規定される一形態であり、過度な独占状態に至ると判断されるトラスト形態は禁止されている。
経済行為としてのトラストのすべてが禁止事項ではなく、過度と判断されないトラストは順法行為であるが、どの程度が過度であるかどうかは、時の判断によるだろう。
トラストが違法とされるのは、ある一定以上の規模のトラストに対してのみであるが、現在は、過度のトラストが独占禁止法上の禁止事項になっているため、〝トラストとは、企業による市場独占形態の一つ〟とされることも多く、現在では、トラストそのものが法律上の禁止事項ととられることが一般的となった。
トラスト目的であっても、企業自らがトラストが目的と発表することは通常ない。同種の企業合併や子会社化の際に、過度のトラストにあたるような違法性がないかを常に検討されるからだ。
しかし、ユグドラシルユニットは、これを覆して、あえてトラストであると声高に宣言している。
それらが許されているのは、ユグドラシルユニットという組織が、各企業間の諍いや都市の治安を守る役割も持ち、その采配は常に平等であるが故だ。
だからこそ、ユグドラシルユニットという組織には、直接的な利益が発生せず、また、純利益が生じる合併行為、提携行為は絶対に了承していない。
まさに平定のためだけに横の繋がりを重視する組織だ。
だが、だからこそ、運営資金の出所は不透明なところが多く、企業の中には、裏でユグドラシルユニットとトラスト関係にあり、犯罪行為を黙認されている企業も在るのではないかと噂されている。
表向きは、敵の存在しない組織とされるが、実際には数多くの団体が内偵を行い、ユグドラシルユニットにメスを入れ始めている。
しかし、それを理解していても、揺らぐことのない磐石な組織基盤を持つ。
その組織形態は〝トラスト(企業合同体)〟である。
トラストとは、同一業種に力を入れる複数の企業が受託を行い、一つの組織を創設し、更に同種企業を傘下に置くことにより事実上企業として一体化させる。そうした企業形態の一つである。
ただし、トラストという形態は、市場を寡占、独占することにより、価格設定が企業側の自由に行なえるようになるなど、様々な面で市場に対し企業側が優位な立場となるという弊害もある。
現在でも、世界的には独占禁止法に規定される一形態であり、過度な独占状態に至ると判断されるトラスト形態は禁止されている。
経済行為としてのトラストのすべてが禁止事項ではなく、過度と判断されないトラストは順法行為であるが、どの程度が過度であるかどうかは、時の判断によるだろう。
トラストが違法とされるのは、ある一定以上の規模のトラストに対してのみであるが、現在は、過度のトラストが独占禁止法上の禁止事項になっているため、〝トラストとは、企業による市場独占形態の一つ〟とされることも多く、現在では、トラストそのものが法律上の禁止事項ととられることが一般的となった。
トラスト目的であっても、企業自らがトラストが目的と発表することは通常ない。同種の企業合併や子会社化の際に、過度のトラストにあたるような違法性がないかを常に検討されるからだ。
しかし、ユグドラシルユニットは、これを覆して、あえてトラストであると声高に宣言している。
それらが許されているのは、ユグドラシルユニットという組織が、各企業間の諍いや都市の治安を守る役割も持ち、その采配は常に平等であるが故だ。
だからこそ、ユグドラシルユニットという組織には、直接的な利益が発生せず、また、純利益が生じる合併行為、提携行為は絶対に了承していない。
まさに平定のためだけに横の繋がりを重視する組織だ。
だが、だからこそ、運営資金の出所は不透明なところが多く、企業の中には、裏でユグドラシルユニットとトラスト関係にあり、犯罪行為を黙認されている企業も在るのではないかと噂されている。
表向きは、敵の存在しない組織とされるが、実際には数多くの団体が内偵を行い、ユグドラシルユニットにメスを入れ始めている。
しかし、それを理解していても、揺らぐことのない磐石な組織基盤を持つ。
ユグドラシルユニットの目的は、先述に記した世界の調停であり、各国に調停機関〝ピースメイカー〟を展開し、その内容は、軽犯罪の取締りから紛争の鎮圧まで多岐に渡る。
ユグドラシルユニットが警察行為を行ないながらも、警察を名乗らない理由は、単純に警察という名称の語源が、ローマのpolitia(国家)からきているため、国家という言葉が適切でない現代において、使用を控えているためだと思われる。
ユグドラシルユニットの指導者には、必ずオーディンの称号が与えられ、現在のトップは、アルビオ・オーディンが務めている。
アルビオは、旧暦の表舞台進出以来から代わることなくトップの座に君臨しており、すでになにかしらの延命措置を受けていると考えられているようだ。
ユグドラシルユニットが警察行為を行ないながらも、警察を名乗らない理由は、単純に警察という名称の語源が、ローマのpolitia(国家)からきているため、国家という言葉が適切でない現代において、使用を控えているためだと思われる。
ユグドラシルユニットの指導者には、必ずオーディンの称号が与えられ、現在のトップは、アルビオ・オーディンが務めている。
アルビオは、旧暦の表舞台進出以来から代わることなくトップの座に君臨しており、すでになにかしらの延命措置を受けていると考えられているようだ。
ゾディアックソサエティにおいて、ライブラ(天秤宮)の称号を持つ。
トップ アルビオ・オーディン
≪ロートシルトエンタープライズ(Rothschild Enterprise)≫
ダウケミカルカンパニー同様、北アメリカ大陸に拠点を置く大陸最大の企業である。
戦略兵器開発の雄として、〝血塗れの盾〟の異名で呼ばれる企業だ。
旧暦の冷戦期おいて、武器の生産、販売元はアメリカ合衆国やロシア連邦、フランス、イギリスなどの国を中心として、冷戦においてもこれらの国の政府や企業が、直接当事者、当事国に販売するケースが多かった。
しかし、国家解体後は、当然ながら国が直接武器を売ること自体が不可能になり、代わって台頭したのが、以前から紛争地域などに武器を輸出していた企業武器商人たちである。
国家解体後は、彼らを経由した兵器売買が主流となり、これらの理由から、武器商人の許には豊富な資金が集まるとされた。
戦略兵器開発の雄として、〝血塗れの盾〟の異名で呼ばれる企業だ。
旧暦の冷戦期おいて、武器の生産、販売元はアメリカ合衆国やロシア連邦、フランス、イギリスなどの国を中心として、冷戦においてもこれらの国の政府や企業が、直接当事者、当事国に販売するケースが多かった。
しかし、国家解体後は、当然ながら国が直接武器を売ること自体が不可能になり、代わって台頭したのが、以前から紛争地域などに武器を輸出していた企業武器商人たちである。
国家解体後は、彼らを経由した兵器売買が主流となり、これらの理由から、武器商人の許には豊富な資金が集まるとされた。
合法、非合法を問わず、紛争地域やテロリスト、第三企業に武器を販売し、それが少年兵や犯罪者へ手軽に渡ってしまうことから、非常に問題とされているが、武器商人は、各企業の上層部や諜報機関と深い関わりがあるために、これらの武器売買の行為を暴くことは、自社の抱える暗部の行為を暴くことになってしまうため、ユグドラシルユニットですら、摘発が難しいのが実状である。
そういった事情の中に在って、ロートシルトエンタープライズは、世界一、二を争う兵器開発と販売のシェアを有した企業として、傘下に無数の兵器開発、流通販売の組織を従えている。
しかし、近年では、武器生産、販売に新規参入を始めた九龍公司を筆頭とした傭兵企業が、急速に勢力を伸ばして来ているという。
現在は、ガルヴァルディ・ロスチャイルドが代表を務めているが、世間に顔を出すことはなく、謎に包まれた人物である。
そういった事情の中に在って、ロートシルトエンタープライズは、世界一、二を争う兵器開発と販売のシェアを有した企業として、傘下に無数の兵器開発、流通販売の組織を従えている。
しかし、近年では、武器生産、販売に新規参入を始めた九龍公司を筆頭とした傭兵企業が、急速に勢力を伸ばして来ているという。
現在は、ガルヴァルディ・ロスチャイルドが代表を務めているが、世間に顔を出すことはなく、謎に包まれた人物である。
ゾディアックソサエティにおいて、スコルピオ(天蝎宮)の称号を持つ。
代表 空多川 螢(カルヴァルディ・ロスチャイルド)
≪クーンローブ(Kuhn Loeb & Co.)≫
南アメリカ大陸に拠点を置く巨大商社である。
事業内容は、通常の家電製品や自動車、保険証券などが主であり、兵器開発などは行なっていない。
現代では、お目にかかることも難しくなった紙媒体書籍の保護を目的とした〝ローブクラシカルライブラリー〟を世界各地に設立し、紙の本(コピーであり、原本ではない)を無料で貸し出している。
その他にも、旧暦の戦争にて廃墟と化した地域の復興や流民の受け入れなどに尽力し、世界的にも高い支持を集める企業だ。
事業内容は、通常の家電製品や自動車、保険証券などが主であり、兵器開発などは行なっていない。
現代では、お目にかかることも難しくなった紙媒体書籍の保護を目的とした〝ローブクラシカルライブラリー〟を世界各地に設立し、紙の本(コピーであり、原本ではない)を無料で貸し出している。
その他にも、旧暦の戦争にて廃墟と化した地域の復興や流民の受け入れなどに尽力し、世界的にも高い支持を集める企業だ。
かつての国家解体の折、もっとも精力的に活動した企業であり、古くから独裁的な国家政治の形態に否定的で在ったという。
1850年代にソロモン・ローブを筆頭としたファミリーで形成されたクーンレーブ商会を母体とし、次代の代表となる者は、誰もがソロモンの称号を受け継ぎ、商社と世界への奉仕を誓う。
現在は、ソロモン・アム・シュタッフェルゼーが代表を務めている。
1850年代にソロモン・ローブを筆頭としたファミリーで形成されたクーンレーブ商会を母体とし、次代の代表となる者は、誰もがソロモンの称号を受け継ぎ、商社と世界への奉仕を誓う。
現在は、ソロモン・アム・シュタッフェルゼーが代表を務めている。
ゾディアックソサエティにおいて、サジタリウス(騎射宮)の称号を持つ。
≪ダウケミカルカンパニー(The Dow Chemical Company)≫
北アメリカ大陸のミッドランドに拠点を置く企業である。
合成樹脂、合成繊維などの開発を中心として行なう石油化学の雄であるが、その他にも多くの業種に参入しており、世界的コングロマリットとしても知られている。
防弾装備などの防具開発を得手としており、コストパフォーマンスにも定評がある。
現在は、フロスト・ウィリアムが代表を務めている企業体だ。
合成樹脂、合成繊維などの開発を中心として行なう石油化学の雄であるが、その他にも多くの業種に参入しており、世界的コングロマリットとしても知られている。
防弾装備などの防具開発を得手としており、コストパフォーマンスにも定評がある。
現在は、フロスト・ウィリアムが代表を務めている企業体だ。
ゾディアックソサエティにおいて、カプリコーン(磨羯宮)の称号を持つ。
代表 フロスト・ウィリアム?
≪ビルラファミリア(Birla Familiar) ≫
ユーラシア大陸の西ベンガルに拠点を置くインド系企業である。
繊維、機械、自動車、科学、海運など、進出している分野は多岐に渡る。
現在は、創始者であるヒンダスタン・タタ・ビラルの直系であるガンシャン・ダス・ビルラが代表を務めているが、別段に血縁を重視しているわけではない。
旧暦以前には、インド独立の父、マハトマ・ガンジーに長年にわたって財政的支援を与け、ガンジー暗殺後も、その関係を利用して国民会議派政府の優遇を受け、勢力の独占拡大を強化し続けてきた。
しかし、時代が移り変わった現代では、表立っての目立った動きもなく、黄道十二宮協会の中でも地道な経営で事業安定を目指す姿勢が強く見られる。
繊維、機械、自動車、科学、海運など、進出している分野は多岐に渡る。
現在は、創始者であるヒンダスタン・タタ・ビラルの直系であるガンシャン・ダス・ビルラが代表を務めているが、別段に血縁を重視しているわけではない。
旧暦以前には、インド独立の父、マハトマ・ガンジーに長年にわたって財政的支援を与け、ガンジー暗殺後も、その関係を利用して国民会議派政府の優遇を受け、勢力の独占拡大を強化し続けてきた。
しかし、時代が移り変わった現代では、表立っての目立った動きもなく、黄道十二宮協会の中でも地道な経営で事業安定を目指す姿勢が強く見られる。
ゾディアックソサエティにおいて、アクエリアス(宝瓶宮)の称号を持つ。
≪ゾルルコンツェルン(Zorlu Konzern)≫
オーストラリア大陸に拠点を置き、トルコの新興財閥を前身として、親会社が子会社を支配する形態、コンツェルンを形成している。
金融のデニズバンク、エネルギーのゾルルエンジュア、エレクトロニクスのヴェステル、科学繊維のコルテクスという四大企業を擁する。
荷電粒子砲の空気中粒子対消滅を克服して、初めて兵器化に成功した企業でもある。
オリガルヒとの事業提携を結び、協和歩調を示しているようだ。
現在は、クサジャ・ゾルルが代表を務めている。
金融のデニズバンク、エネルギーのゾルルエンジュア、エレクトロニクスのヴェステル、科学繊維のコルテクスという四大企業を擁する。
荷電粒子砲の空気中粒子対消滅を克服して、初めて兵器化に成功した企業でもある。
オリガルヒとの事業提携を結び、協和歩調を示しているようだ。
現在は、クサジャ・ゾルルが代表を務めている。
ゾディアックソサエティにおいて、ピスケス(双魚宮)の称号を持つ。
代表 クサジャ・ゾルル?