ブレリア・デ・カイ、またはブレリア・デ・カディス Bulerías de Cádiz
広い意味では、カディスのブレリアの全てを指し、必ずしも、あのAlegríasの最後に歌われる明るいブレリアのことだけを指すわけではない。
ただしここでは、あのアレグリアスの締めに歌われるブレリアについて取り上げる
Pastora Pavón "La Niña de los Peines"(1890-1969)
20世紀の最も偉大な歌い手の一人。1950年の録音、彼女の最も後期の録音の一つ。
Chano Lobato(1927-2009)
カディスのカンテの巨匠チャノ・ロバート。ここでは冒頭に明るくないブレリアも歌っている。また後半は"Colombiana por Bulerías"だったり、彼はいろんな歌を(フラメンコに限らず)ブレリアに乗せて歌うことの名人である
Mariana Cornejo(1947-2013)
カンタオーラ(女性の歌い手)でいえばマリアーナ・コルネホ。むちゃくちゃ威勢がいい。もっと奔放な録音(チャノ同様に色んな歌を乗せていく)もあるが、この動画では比較的オーソドックスか
Carmen de la Jara(1955-)
現代はこのカルメン・デ・ラ・ハラとか、やはり威勢がよい。いろんなネタを歌い継いで2'45くらいからいわゆるあのブレリア歌っています
Vicente Soto Sordera
カディスの人ではなくヘレスの人だが(ヘレスもカディス県ではある)、オーソドックスなブレリアと、使えるエストリビージョ!
Tomasa La Macanita
マカニータもヘレス。関西の学生界隈でもよく歌われるものだが、なんとも難しい!
El Torta
トルタもヘレス。オーソドックスなブレリア・デ・カイではないが、アレグリアスの締めにも使われる。長さ・繰り返し方を工夫しないとメディオ・コンパが踊りに合いにくいことがある