基礎知識

各チーム15人同士で楕円のボールを奪い合い、得点を競うゲーム。
特徴として、防具をほぼつけないフルコンタクトであること、ボールを前に投げてはいけないことなどが挙げられる。

本ゲームでは各チームに30人が登録されている。このうち22人を選んで試合に臨むが、スターティングメンバーは15人。残る7人の交代も視野に入れながらゲームを進める。
15箇所のポジションそれぞれに求められる体格・能力が異なるため、例えば野球の打順のように、順番は違えどボールを打つこと自体には大きな差異はない、と言うわけにはいかない。
チームの特長や得意な戦術にあわせたメンバー選びが重要、というより醍醐味。

ゲームとは全く関係ないが、ラグビーでは国籍が違ってもその国に3年以上住むことで代表になる事が出来る。
これは英国の帝国政策華やかし頃、植民地に赴任したラガーが自国の代表に選ばれても試合までに母国に戻れないことを考慮した名残である(決して日本が英国の「植民地」という意味ではない)。
ただし、どの国であれ代表に選ばれた選手は、他国(自国であっても)代表となることは出来ない。
確かに日本代表には外国籍の選手が多い。しかし、一旦「日本代表」になった選手は、他国はおろか母国の代表として選抜されることもない。彼らは「日本代表」として「覚悟」をもって試合に臨んでいる。その「日本代表に殉ずる覚悟」は、ぜひ理解してあげてほしい。

試合は5分ハーフ(実際の時間では、1試合あたりムービーを飛ばして10~15分くらい)、10分ハーフ(同20~30分)、20分ハーフ(同1時間以内)から選ぶことが出来る。

得点の方法

  • トライ(TRY)5点
敵陣のインゴールにボールを持ち込み、地面につけること。地面につけることが出来なければ、インゴールに侵入していても得点にはならない。
トライ間近で相手の反則を受けた場合は、反則が無ければ間違いなくトライとなったであろうことが協議され得点となる(認定トライ・ペナルティトライ)。

  • コンバージョン(CONVERT)=2点
トライ後に与えられるキックチャンス。ゴールポスト(H型のやつ)のポールとポールの間、かつバーの上にボールを通すことで得点となる。
トライした場所によってキックする場所も異なるため(横のライン=タッチラインに対して水平な位置)、あまり端にトライするとキックの角度が厳しくかつ遠距離となる。そのため、出来るだけゴールポストに近いところにトライすることで、コンバージョンの成功率も高くなる。

  • ペナルティゴール(PENALTY GOAL)=3点
悪質な反則を受けた際、キックで直接ゴールポストを狙う権利が与えられる。
キックの基点は反則を受けた場所。

  • ドロップゴール(DROP GOAL)=3点
ラグビーはボールを前に落とした時点で軽い反則となるが、わざと1回地面に落とし、バウンドさせたボールをキックしてゴールポストを越えた場合は得点となる。

主な用語

#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (フィールド.GIF)
  • ペナルティ(PENALTY)
比較的軽い反則、中度の反則、悪質な反則に分けられる。
比較的軽い場合はスクラム、中度の場合はフリーキック(直接ゴールは狙えない)、悪質なものにはペナルティキックが与えられる(スクラムやその場からの再スタートも選択できる)。
悪質な反則に対してはイエローカードが与えられることもあり、10分間の一時退場(シンビン)となる。更に悪質なものにはレッドカードが出され、退場となる。

  • タックル(TACKLE)
ボールを持った相手に対し、つかみかかることで動きを止める。ボールを持っていない選手や受ける直前、放した直後、ジャンプしている選手へのタックルは反則。
首から上へのタックルも危険行為として禁止(ゲーム内ではR1ボタン)。
本ゲームでは相手に近寄るだけでタックルしてくれる上、×ボタンで強烈タックルを決められる。ただし、空中のボールを捕らんとジャンプしている相手にも見境なしなので、結構反則をもらってしまう。

  • スクラム(SCRUMMAGING)
FW(フォワード・背番号1~8番)同士16人が決められた形で組み合い、投入されたボールを足で奪い合う(HOOKING)。

  • ラインアウト(LINE-OUTS)
ボールがフィールドの外に出る、またはボールを持った選手の足や体が外に出た場合、ラインアウトで再スタートする。
通常のプレーでは、外にボールを出したチームとは逆のチームの投入(スローイン)となるが、ペナルティキックによるラインアウトは、外に出した側にスローインが与えられる。
スローイン側はサインによってキャッチする選手を選び、敵と空中戦を行う。

  • モール・ラック(MALL・RUCK)
敵味方が入り乱れた密集状態。
ボールがプレイヤーに持たれて地面に付いてない状態をモール、地面に落ちている状態をラックという。
ラックでは、ややこしいが、空中から見た場合にボールがプレイヤーの下に無い状態でなければ手で触ってはいけない。
したがってほとんどは足で掻き合うことになる。ラック最後尾のプレイヤーのみがボールを手で拾うことが出来る。
ラックが入り乱れてボールを出すことが出来ない場合は(本ゲームでもよくある状態)相手ボールのスクラムでリスタートとなる(故意にゲームを遅らせたとみなされるため)。
本ゲームではレフリーの声として盛んに「HANDS OFF!HANDS OFF!(手を使うな!)」と聞こえるが、別にやれることもないし雰囲気なので気にしなくていい。

  • タッチ(TOUCH)
ラグビーではフィールドの横のラインを「タッチライン」といい、ボールが外に出ることを「タッチを割る・切る」という。キックなどで外に蹴りだす、相手に押されて外に出てしまうなど様々。
自陣22Mライン以内から蹴ったボールがタッチを割った場合、出た場所からラインアウト。22Mラインの外から直接タッチを割った場合は、蹴った場所からラインアウト。ワンバウンドでもして外に出れば、出た場所でラインアウト。
一旦外に蹴りだしたい場合は、22M内かどうかに注意しよう。
ちなみにタッチを切るつもりのキックが外に出ない状態を「ノータッチ」という。

  • ゲイン・ゲインライン(GAIN・GAIN LINE)
ゲインは「(陣地)獲得」のこと。ゲインラインは、ボール供給点をセンターラインに対して平行に見立てた、攻防最前線の仮想のライン。
例えばスクラムからBKにボールが供給され、展開後敵に捕まったとする。その場所がスクラムよりも前であれば「ゲインライン突破」という。
スクラムのみならず、ボール供給点より少しでも前に行くことを繰り返すのがラグビーであり、画面に向かって「ゲイン!ゲイン!」と叫ぶのが本ゲームの一番の楽しみと言える。

  • キック(KICK)
キックプレーにも様々な形がある。
PUNT(パント)は、日本では一般的に「フィールド内に落ちるように高く蹴り上げ、落下してきたところを競り合う」キックであるが、本ゲーム中のPUNTは、フィールドの外に蹴りだす、あるいは敵陣深くに蹴りこむ遠距離キックのことを指す。×ボタン。

GRUBBER KICK(グラバーキック)は地面を転がすキックのこと。△ボタン。

△ボタンを押しっぱなしで地面に転がるボールの上を通過するとSOCCER KICK(ドリブル)する。

上記に挙げた、敵ディフェンスライン裏側に蹴りこみ、足の速い選手を一気に駆け込ませるキックは、本ゲームではUP&UNDER KICK。
足の速い選手が揃っていると面白い。□ボタン。

DROP GOAL(ドロップゴール)はプレイ中にワンバウンドさせたボールを蹴って直接ゴールポスト越えを狙う。
試合残り数秒で逆転を狙うウィルキンソン、など妄想するにはうってつけ。○ボタン。

本来はキックされたボールに対し、キッカーより前にいた選手はプレーに参加できない(オフサイド)。
当然ボールをキャッチした敵選手にもタックルなどは禁止(キャッチした瞬間に10M以上離れていればOK)。
キッカーよりも後ろに下がるか、追い抜かれるかしなければならない。
外に蹴りだしたつもりが飛距離が出ず、どうやら外には出ないと分かったキッカーが慌てて前に走り出すのはこのため。でも本ゲームでは普通にプレーしている気が。

  • ターンオーバー(TURNOVER)
ボールを奪われる(攻守が代わる)こと。
本ゲームでは、ラックを放置しているとすぐにターンオーバーされてしまうので、サインは早めに入力しよう。

  • アドバンテージ(ADVANTAGE)

悪質ではない反則が発生した際、反則を犯していないほうのチームがボールを持っている場合は試合が継続される。
ボールをゲインすることが出来ずにボールが止まった場合、またはターンオーバーした時点で、反則が起きた地点に戻って再スタートされる。
アドバンテージを受けた場合画面の左上に「ADVANTAGE」の文字と受けたチームのマークが表示される。
アドバンテージが解除され、通常の状態に戻った場合はこの表示が消える。
自チームがアドバンテージを受けたときは、例え敵にボールを奪われても有利な条件で再スタート出来るので、果敢に攻めていこう。
しかし本ゲームではアドバンテージを受けていても、ディフェンスを抜いた瞬間に笛が鳴って戻されることも結構ある。判定精度はちょっと低いかも。

  • オフロードパス(OFF-ROAD PASS)
#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (OFFROAD.GIF)

タックルを受けた状態でリリースするパス。
本ゲームでは、ボールを持ったプレイヤーがタックルを受けた際頭部に「×」アイコンが表示され、タイミングよく×ボタンを押すと近くの選手にパスをする。
近くにパスできる味方がいない時や相手タックルの出来が良い時も表示されない。
感覚的には「STRENGTH」の高い選手はパスするチャンスが多いような気がする。

  • オフサイド(OFFSIDE)

ボールよりも前にいる選手はプレーに加わることが出来ない。加わった場合はペナルティとなり、相手にペナルティキックなどの選択権が与えられる。
上記の図の黄色のラインは「オフサイドライン」であり、この表示がされている時は自チームにオフサイドプレイヤーがいる時である(ほとんどは選択している選手)。この状態で密集からボールが出されると、オフサイドの反則を取られる。
L2ボタンを押して選択選手を切り替えると自動的にラインの後ろに戻ってくれるので活用しよう。
キックの場合は、なぜか前にいる選手もボールを追いかけて、あまつさえタックルかます。
ex.
密集内のボールよりも前にいる選手など

主な攻撃方法

ラグビーの攻防は、ボールを持って敵ディフェンスに突撃し、更に突撃を繰り返す中で敵ディフェンスラインを混乱させ、その隙を突くことが重要である。
集中的に1箇所を攻め立て、敵防御人員が近場に集中したところで大外に展開するなど、意図を持って攻撃する必要がある。

本ゲームでは、ショルダーチャージ(相手を弾き飛ばす)、サイドステップ、ハンドオフ(手で敵のタックルを妨害する)が出来る。
ハンドオフとサイドステップ→参考動画YouTube
ハンドオフとショルダーチャージ→参考動画YouTube

  • FW
1番~8番を主体に、ほとんど手渡しに近いパスでじわじわと前進する。体重やストレングスが重要な要素。
スクラムやモール・ラックからボールを展開(BKに供給)せず、そのまま前に突っ込むサイドアタックも有効。この場合は敵SHやFHなど、BK選手をラック内に巻き込み、彼我のBK人数に差をつけることが出来れば成功と言える。
ラインアウトに自信があれば、わざとキックでタッチを割り、大きくゲインしたところで空中戦を仕掛けるのも良策。
本ゲームでは、スクラムやモールを組みながらプッシュで前進することも出来る(スクラムは5mまで)。
敵陣内では執拗な攻撃を繰り返すことで相手のオフサイドを誘い、ペナルティゴールを狙う機会も多い。

  • BK
FWから供給されたボールをパスでつないで前進する。広いスペース側での展開がオープン攻撃、あえて狭いスペースに供給することがブラインド攻撃。
ボール供給前にあらかじめ決めておいた動きで展開することをSET PLAY(日本ではサインプレーと呼ぶのが一般的)という。本ゲームでも多くのSET PLAYが用意されているので、チーム特性に合わせて活用したい。

ラグビーでは前にパスをすることは出来ないが、キックで前進することは可能。タッチラインぎりぎりにボールを蹴り上げ、WGに追わせる。
また、グラバーキックで敵の足元を抜き、再度拾い上げて独走するなど、立体的な展開を楽しむことが出来る。
敵陣内ではドロップゴールの選択肢もあるが、結構難しい。
あまりBK単独で突っ込むと、捕まったときにFWのフォローが追いつかずターンオーバーの危険が高まるので注意。

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最終更新:2007年09月26日 02:30